※この記事で紹介している味わいや香りについては、あくまで私自身の味覚・感想です。感じ方には個人差がありますので、ひとつの参考としてお楽しみください。
甘みと苦みの真っ向勝負。
そんな言葉がぴったりくるビールがあります。
イタリアのクラフトビールメーカー「バラデン(Baladin)」が造るスーパービター(SUPER BITTER)。
一口飲んで感じたのは、ドライフルーツを思わせるような甘く豊かな風味。
そこへホップの苦みがしっかりと重なり、甘いだけでは終わらない。
むしろ、
「甘いのに苦い」
「重厚なのに香りは華やか」
という、一見すると矛盾するような要素が同居しています。
飲み進めるほどに味わいが広がり、最後まで余韻が残る。
軽快にゴクゴク飲むビールというより、グラスに注いで、香りと味の変化をじっくり楽しみたいタイプのビールです。
今回は、そんなバラデン スーパービターを実際に飲んで感じた魅力を紹介します。
バラデン スーパービターとは?
バラデン スーパービターは、イタリア・ピエモンテ州の醸造所「Baladin」が造るクラフトビールです。
公式ではビアスタイルを「Belgian Strong Amber Ale(ベルジャン・ストロング・アンバー・エール)」としています。
名前の通り「Bitter=苦み」を連想させますが、単純に苦いだけのビールではありません。
公式の商品説明では、フルーティーで温かみのある香りに、ホップ由来のハーブや柑橘系のニュアンスが重なり、口に含むと穀物由来の風味も感じられるとされています。
さらにフィニッシュには、ごく軽いペッパーのようなニュアンスが現れると説明されています。
実際に飲んでみても、単純な「苦いビール」ではなく、甘み・香り・苦みが複雑に絡み合う、奥行きのあるビールだと感じました。

バラデン スーパービターの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商品名 | SUPER BITTER(スーパービター) |
| ブルワリー | Baladin(バラデン) |
| 原産国 | イタリア |
| ビアスタイル | Belgian Strong Amber Ale |
| アルコール度数 | 8% |
| 原材料 | 水、麦芽、ホップ、砂糖、酵母 |
| 内容量 | 330ml、750mlなど |
| 色 | アンバー系 |
| 泡 | 淡いヘーゼルナッツ色 |
| 特徴 | フルーティーな香り、柑橘・ハーブ系のホップ香、穀物由来の風味、しっかりしたボディ |
※商品仕様・容量などは販売時期や販売地域によって異なる場合があります。

まずは色合いを楽しむ
グラスに注いでみると、非常に美しい濃いめの琥珀色。
光を受けると赤みを帯びたアンバーのようにも見え、一般的な淡色ラガーとはまったく違う表情があります。
そして泡は真っ白というより、少し色づいた淡いヘーゼルナッツ色。
この色合いが、これから飲むビールの重厚感を予感させます。
見た目からして、軽快な喉越しだけを楽しむビールではありません。
「これはじっくり飲むビールだな」
そんな印象を受けました。

香りはドライフルーツのように甘く、そこへホップの香りが重なる
グラスに鼻を近づけると、まず感じるのは甘く温かみのある香り。
私には、ドライフルーツを思わせるような香りが印象的です。
レーズンやプルーンのような濃縮感のある果実を連想させる、少し甘やかな香りです。
そこにホップ由来と思われる柑橘系・ハーブ系の香りが重なります。
この組み合わせが面白い。
甘く濃厚なモルト・果実系のニュアンスだけなら、かなり甘い印象になりそうなのですが、ホップの香りが加わることで全体が引き締まっています。
公式でも、フルーティーで温かみのある香りと、ホップのハーブ・柑橘系の香りが調和すると説明されています。
甘みと苦みが真っ向勝負する
最初に感じるのは、しっかりとしたボディとモルトの存在感。
そして、その後からホップの苦みが追いかけてきます。
ここがスーパービターの面白いところ。
甘みがあるのに、苦い。
しかも、その甘みと苦みがどちらか一方に負けているわけではありません。
甘みを感じたと思ったら苦みが現れ、苦みが強くなったと思ったら、再びモルトや果実のような甘やかなニュアンスが顔を出す。
まさに、
「甘みと苦みの真っ向勝負」
と表現したくなる味わいです。
公式の商品説明でも、ホップの香りと穀物由来の風味が重なり、全体としてバランスの取れた味わいとして紹介されています。

「甘いのに苦い」「重いのに華やか」という面白さ
私がこのビールを飲んで特に面白いと思ったのが、この二面性です。
甘いのに苦い。
重厚なのに香りは華やか。
普通なら相反しそうな要素が、一杯の中に同居しています。
アルコール度数も8%と高めなので、味わいそのものにしっかりとした厚みがあります。
ただ、アルコールの強さだけが前面に出てくるタイプではなく、モルトや果実のような甘み、ホップの香り、苦みが複雑に重なっているため、じっくり飲むほど面白くなってきます。
ゴクゴク飲むというより、
一口飲んで、少し間を置く。
そして、残った香りや苦みをもう一度楽しむ。
そんな飲み方が似合うビールだと思います。
シメイ レッドに似ている?よなよなエールにも似ている?
飲んでいて、私はふと2種類のビールを思い出しました。
それが、
シメイ レッド
と
よなよなエール
です。
もちろん、スーパービターとこれらのビールが同じ味というわけではありません。
あくまで私が飲んで感じた「似ている部分」です。
シメイ レッドに似ていると感じたところ
まず思い浮かんだのがシメイ レッド。
シメイ レッドはベルギーのトラピストビールで、公式資料では7%。果実味に加えて、トーストや甘いキャラメルのような風味が特徴とされています。
私がスーパービターを飲んで「シメイ レッドっぽい」と感じたのは、主にこの甘やかな果実感やコクのある味わいです。
特に、ドライフルーツを思わせるような香りと甘みには、どこかシメイ レッドを連想させるものがありました。
ただし、シメイ レッドよりもスーパービターのほうが、ホップの存在感が強く感じられます。
よなよなエールに似ていると感じたところ
もう一つ思い浮かんだのが、よなよなエール。
よなよなエールはアメリカンペールエールで、カスケードホップによる柑橘系の華やかな香りと、モルトの甘み・苦みのバランスが特徴です。アルコール度数は5.5%です。
私がスーパービターに感じた「よなよなエールっぽさ」は、主にホップの香りと苦み。
ただし、よなよなエールが比較的軽やかに楽しめるのに対して、スーパービターは8%というアルコール度数もあり、より重厚で濃密な印象です。
もしかすると、この2つの良いところを合わせたようなビール?
これは完全に私個人の感想ですが、
「シメイ レッドのような果実感・甘み」+「よなよなエールのようなホップの香りと苦み」
というイメージが近いかもしれません。
もちろん製法もスタイルも異なるので、実際に「2つを掛け合わせたビール」という意味ではありません。
あくまで私が飲んだときに感じた味覚的なイメージです。
それでも、この表現が一番しっくりきました。
後味にはしっかりとした余韻
飲み込んだ後も、味わいがすぐに消えてなくなるわけではありません。
ホップの苦みとモルトのコクが残り、じわじわと余韻が続きます。
さらに公式では、フィニッシュにごく軽いペッパーのようなニュアンスが現れると説明されています。
私自身は、こうした複雑な余韻も含めて「奥深いビール」だと感じました。
一口目だけで判断するのではなく、飲み終わった後まで含めて楽しみたい。
そんなタイプです。
バラデン スーパービターはこんな人におすすめ
苦みのあるビールが好きな人
まずおすすめしたいのが、ホップの苦みがしっかり感じられるビールが好きな人。
ただ苦いだけではなく、モルトの甘みや果実感も楽しめるので、苦みと甘みのバランスを楽しみたい人に向いていると思います。
濃厚で重厚なビールが好きな人
軽快でゴクゴク飲むタイプよりも、コクのあるビールが好きな人にもおすすめ。
8%というアルコール度数もあり、飲みごたえは十分です。
シメイなどのベルギー系ビールが好きな人
果実感やモルトの甘みを持った濃厚なビールが好きなら、一度試してみる価値があります。
ただし、ベルギービールそのものというより、イタリアの醸造家がベルジャン・ストロング・アンバー・エールとして表現したビールです。
クラフトビールの個性的な味わいを楽しみたい人
「いつものラガーとは違うビールを飲んでみたい」という人にも向いています。
香り、甘み、苦み、余韻と、一杯の中にいろいろな要素が詰まっています。
バラデン スーパービターをおすすめしない人
軽くてスッキリしたビールが好きな人
キレのある淡色ラガーをゴクゴク飲みたい人には、少し重たく感じるかもしれません。
苦いビールが苦手な人
スーパービターは名前の通り、ホップの苦みが個性の一つ。
苦みが苦手な人には、少しハードルが高い可能性があります。
アルコール度数の低いビールを好む人
アルコール度数は8%。
一般的なビールよりかなり高めなので、軽い飲み口を期待すると印象が違うかもしれません。
ビールは食事中にゴクゴク飲みたい人
もちろん食事にも合わせられますが、個人的には料理と一緒に大量に飲むというより、食後や食事の後半にゆっくり味わいたいビールです。
バラデン スーパービターに合いそうな料理
濃厚でコクのあるビールなので、料理もある程度しっかりした味わいのものが合います。
公式では、赤身肉やグリル料理、煮込み料理、ロースト、熟成チーズ、ドライスイーツなどとのペアリングが紹介されています。
私なら、次のような料理と合わせてみたいです。
- 牛肉の赤ワイン煮
- ビーフシチュー
- ハンバーグ
- ローストビーフ
- 燻製料理
- 熟成チーズ
- 濃厚な肉料理
- ドライフルーツやナッツ
甘みと苦み、そして8%のしっかりしたボディがあるので、味の濃い料理にも負けにくいビールだと思います。
バラデン スーパービターを飲んで感じたこと
今回飲んでみて、かなり印象に残ったビールでした。
特に面白かったのが、
「甘いのに苦い」
というところ。
ドライフルーツを思わせるような甘やかな香りと味わいがありながら、ホップの苦みがしっかりと存在する。
しかも、ただ苦いだけではなく、香りには柑橘やハーブのような華やかさもあります。
そのため、重厚なのに単調ではありません。
飲むたびに、
「今度は甘みが強く感じる」
「いや、やっぱり苦みが強い」
と感じ方が変わるのも面白いところです。
個人的には、
シメイ レッドのような果実感・甘みと、よなよなエールのようなホップの香り・苦みを、一段重厚にしたような印象。
これが、今回飲んだ私の率直な感想です。
もちろん、これはあくまで私の味覚による表現です。
ビールは飲む人によって感じ方が大きく変わります。
だからこそ、こうした個性的なクラフトビールは、自分で飲んで確かめてみるのが一番面白いと思います。
バラデン スーパービターのFAQ
バラデン スーパービターはどこの国のビール?
イタリアのクラフトビールです。
バラデンはイタリア・ピエモンテ州ピオッツォを拠点とする醸造所で、スーパービターもイタリアで造られています。
アルコール度数は何%?
8%です。
一般的なラガービールと比較すると高めなので、ゆっくり味わうのがおすすめです。
スーパービターはIPAですか?
いいえ。
バラデン公式では、Belgian Strong Amber Ale(ベルジャン・ストロング・アンバー・エール)とされています。
ホップの苦みを感じるためIPAを連想するかもしれませんが、公式上のビアスタイルはIPAではありません。
スーパービターは苦いビールですか?
苦みは感じられますが、単純に「苦いだけ」のビールではありません。
Baladin公式では、ホップのハーブ・柑橘系の香りと、穀物由来の風味とのバランスが特徴として説明されています。
私自身は、モルトの甘みやフルーティーなニュアンスを感じた後に、ホップの苦みがしっかりと現れる印象でした。
そのため、個人的には「苦い」というより、甘みと苦みが複雑に重なっているビールという印象です。
どんな味のビールですか?
私の感想では、ドライフルーツのような甘みと香り、モルトのコク、そしてホップの苦みが複雑に重なった重厚な味わいです。
特に「甘いのに苦い」という二面性が印象的でした。
シメイ レッドに似ていますか?
味が同じというわけではありませんが、私は果実感や甘みの部分にシメイ レッドを連想しました。
シメイ レッドも果実味やキャラメル、トーストのような風味を持つビールなので、濃厚な味わいが好きな人なら両方試して比較してみるのも面白いと思います。
よなよなエールに似ていますか?
私自身は、ホップの香りや苦みの部分によなよなエールとの共通点を感じました。
ただし、よなよなエールは5.5%のアメリカンペールエールで、スーパービターは8%のベルジャン・ストロング・アンバー・エールです。
ビアスタイルもアルコール度数も異なるため、「似たビール」というより、一部の香味に共通する部分があると考えるのがよいと思います。
まとめ|甘みと苦みをじっくり楽しみたい人に飲んでほしい
バラデン スーパービターは、私にとってかなり印象に残るビールでした。
ドライフルーツを思わせるような甘やかな香りと味わい。
そこにホップの苦みが加わり、重厚でありながら香りは華やか。
「甘いのに苦い」
「重いのに香りが華やか」
という、一見すると相反するような魅力を一杯の中に感じました。
私の中では、
シメイ レッドのような果実感・甘みと、
よなよなエールのようなホップの香り・苦み。
その両方を思い出させながら、さらにアルコール8%の厚みを加えたような印象です。
もちろん、これはあくまで私自身の味覚による感想。
人によって感じ方は違うと思います。
だからこそ、クラフトビールは面白い。
「甘いビールが好き」
「苦いビールが好き」
そのどちらかだけではなく、甘みと苦みがぶつかり合う複雑な味わいを楽しみたい人には、ぜひ一度試してほしいビールです。
ゆっくりグラスを傾けながら、香り、甘み、苦み、そして長く残る余韻まで楽しんでみてください。
私が実際に飲んだお酒をまとめています
ビールやワインなど、これまでに私が実際に飲んできたお酒をまとめています。
今回のバラデン スーパービターもそうですが、スペックだけでは分からない「実際に飲んでどう感じたか」を、自分の味覚をもとに率直にレビューしています。
気になるお酒がありましたら、ぜひこちらのまとめ記事もチェックしてみてください。


