落語

桃月庵白酒『桃月庵白酒3』レビュー|「らくだ」「死神」のあらすじ・聴きどころ

落語を聴いてみたいけれど、

・どの落語家から聴けばいい?
・古典落語は難しそう
・CDでも楽しめるの?

こんな方におすすめしたいのが、桃月庵白酒師匠の落語CDです。

声が聴き取りやすくテンポも良いため、落語初心者でも楽しみやすい名演として人気があります。

 

私も大好きな落語家さん。

桃月庵白酒

落語会や寄席でも屈指の人気者です。

艶のある歯切れのよい美声でとても聴きやすい。

人物描写が巧みで、また声色も自由自在で表現力豊かな落語家です。

親しみやすそうな顔立ちも見ていて朗らかになります。

毒の利いたマクラ(導入部分)も魅力です。

高座では穏やかに見えても、実際には落語家は極度のストレスにさらされます。客を「必ず笑わせなければならない」芸人が不安に駆られるのは仕方ないことでしょう。

今回は、CD【桃月庵白酒3】に収録されている演目についてご紹介します。

白酒師匠が演じる噺はとても聴きやすいので、購入して聴いてみるのもオススメです。

寄席(よせ)に行くと3,000〜4,000円ほどかかることが多いですが、このCDなら名作2演目を自宅で何度でも楽しめます。

・移動不要
・繰り返し聴ける
・作業BGMにもできる

【らくだ】、【死神】ともにボリュームある演目なので、一演目あたり1,000円と考えると寄席にいくよりお得かも。

落語入門として非常にコスパが良い一枚です。

 

各演目について、あらすじ等を簡潔にまとめておきます。

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スペック表

項目内容
商品名桃月庵白酒3
演者桃月庵白酒
ジャンル古典落語CD
収録演目らくだ・死神
収録数2席
特徴桃月庵白酒師匠による人気古典落語を収録した一枚。人物の演じ分けや歯切れの良い語りが魅力。
おすすめ度★★★★★(5.0/5.0)
おすすめ対象落語初心者・古典落語を聴いてみたい方・桃月庵白酒ファン
聴きやすさ★★★★★
笑い★★★★★
ストーリー性★★★★★
シリアス要素★★★★☆
ブラックユーモア★★★★★(「らくだ」)
初心者向け★★★★★
こんな人におすすめ落語を初めて聴く方、名作古典落語を楽しみたい方、自宅で寄席気分を味わいたい方
購入満足度★★★★★

総合評価

評価項目点数(5点満点)
聴きやすさ5.0
人物描写5.0
演じ分け5.0
ストーリー5.0
笑い5.0
繰り返し楽しめる5.0
コストパフォーマンス5.0
総合評価5.0 / 5.0

桃月庵白酒3の収録演目

・らくだ
・死神

桃月庵白酒の聴きどころ

白酒師匠の魅力の1つは登場人物の演じ分けの巧さです。

・凄みのある兄貴分
・気弱な屑屋の変貌
・飄々とした死神

声色と間だけで情景が浮かびます。

「落語は映像がなくても楽しめる」と実感できる名演です。

こんな人におすすめ

  • 落語をこれから聴いてみたい初心者
  • 桃月庵白酒師匠の落語を初めて楽しむ方
  • 古典落語の名作を気軽に味わいたい方
  • 「らくだ」「死神」を名演で聴いてみたい方
  • 通勤・通学や家事をしながら楽しめる作品を探している方
  • 寄席へ行く前に、自宅で落語に親しみたい方
  • 何度も繰り返し聴いて楽しみたい方

あまりおすすめしない人

  • 映像や派手な演出がある作品を求める方
  • テンポの速い漫才やコントが好きな方
  • 一度聴くだけで満足したい方
  • 古典ならではの言い回しや時代背景が苦手な方

メリット

桃月庵白酒師匠の語りがとても聴きやすい

滑舌が良く、テンポも軽快なので、落語初心者でも物語に入り込みやすい一枚です。

登場人物の演じ分けが見事

声色や間の取り方だけで人物の違いが伝わり、映像がなくても情景が自然と浮かびます。

古典落語の名作を一度に楽しめる

人気演目「らくだ」と「死神」を収録。どちらも古典落語を代表する名作で、聴き応えがあります。

自宅で何度でも楽しめる

寄席へ足を運ばなくても、自宅や車の中で好きなタイミングに繰り返し聴けます。

聴くたびに新しい発見がある

最初はストーリーを楽しみ、二度目以降は人物描写や細かな表現、間の妙など、新たな魅力に気付けます。


デメリット

収録演目は2席のみ

ボリュームは十分ですが、多くの演目を一度に楽しみたい方には物足りなく感じるかもしれません。

古典落語ならではの表現がある

現代では少し過激に感じる描写や昔ながらの言い回しが登場します。

演目によってはブラックユーモアが強め

「らくだ」は死体を題材にしたブラックユーモアが含まれるため、人によって好みが分かれる場合があります。


FAQ

Q. 落語初心者でも楽しめますか?

はい。桃月庵白酒師匠は語りが非常に聴きやすく、人物の演じ分けも分かりやすいため、初めて落語を聴く方にもおすすめです。

Q. 「らくだ」は怖い話ですか?

ホラーではありません。死体が登場する演目ですが、古典落語ならではのブラックユーモアを楽しむ作品です。

Q. 「死神」は怖い内容ですか?

死神が登場しますが、恐怖を味わう話ではありません。人間の欲や運命をユーモラスに描いた名作です。

Q. 寄席へ行ったことがなくても楽しめますか?

もちろんです。CDなら好きな時間に何度でも聴き返せるため、寄席デビュー前の入門編としても最適です。

Q. このCDから桃月庵白酒師匠を聴き始めても大丈夫ですか?

はい。「らくだ」と「死神」という代表的な古典落語を通して、桃月庵白酒師匠の魅力を十分に味わえる入門におすすめの一枚です。

らくだ

古典落語の有名な演目。

爆笑と狂気が入り混じります。

兄貴分も屑屋も凄い迫力で若干ビビります⋯💧

①乱暴者で「らくだ」と呼ばれ嫌われている男がフグの毒にあたってアッサリ死んでしまいます。そこに兄貴分がやってきます。弔ってやりたいものの、金がありません。

②そこに通りかかった屑屋。兄貴分に呼び止められてしまい、脅されて、香典を集めに行かされます。

③何とか香典集めに成功した屑屋。
 次に、兄貴分は「大家のところへ行って酒と煮しめを持ってこい」と屑屋に言います。

④大家は「らくだ」が嫌い。
 当然、断ります。
 しかし、「らくだ」の死骸を使った踊り(かんかんのう)を見せられ、屈する形で酒と煮しめを用意させられます。

ポイント

死体を動かして人を脅す。
現代では不謹慎と取られそうですが、古典落語なので許されます。

⑤さらに同じように八百屋からも樽をせしめる。

⑥帰りたがる屑屋を強引に引き留め、2人で飲み始める。

⑦すると、これまで気弱だった屑屋が一転し強気に。
この変貌する様が見所です。うまいです。)
 立場が逆転します。

⑧屑屋は兄貴分を連れてらくだの死骸を樽に入れて火屋へ向かう。

⑨樽の底が抜けていたようで、死骸がなくなっている。
 戻って探そうとするが、誤って酔っ払った願人坊主を拾ってしまう。

⑩火屋へ戻り、坊主が焼かれてしまう。

⑪「らくだ」じゃなくて「虎」だった。

サゲ(オチ)の意味

虎とは酔っ払い。

焼かれているのは「らくだ」じゃなくて、「酔っ払った願人坊主(=虎)」だったということです。

と呼ぶ理由は、ひどく酔っ払って四つ這いになって手のつけられない様を例えたなど諸説あります。

少し珍しいサゲですね。

本来は「冷(ひや)をくれ」となります。

酔っ払って火屋(ひや)に放り込まれた願人坊主が「冷(ひや)(酒)をくれ!」と叫ぶ、だじゃれと状況のズレによる「間抜け」オチです。

死神

こちらも古典落語の名作。

ただ、白酒師匠の死神は珍しい感じです。

すごく明るくてポジティブです。聞いてのお楽しみ☆

①何をやってもうまくいかない男は首を吊ろうとします。そこに死神が現れ、儲け話を教えると言います。

②その方法とは医者になること。
 死神の見え方によって、病人の運命が決まっているというのです。

  • 足元に座っている場合:まだ寿命がある。呪文を唱えれば治る。
  • 枕元に座っている場合:寿命が尽きている。もう助からない。

これを利用して病人を治せば金が稼げると言い、男に呪文を教えます。

③男はさっそく医者として活動を始めます。
 ある日、富豪の使いがやってきて病を治してほしいと言います。
 死神は富豪の足元にいたので、男は呪文を唱えます。
 富豪の病気が治り、男は大金を受け取る。

④このようにして男は名医として知れ渡り、生活は一変します。

⑤しかし男は金使いが荒く、すぐに資金は底を尽きます。

⑥そんなとき、大富豪の屋敷に呼ばれ、主の病を治せば大金を支払うとの申し出。

⑦しかし、死神は枕元に座っていて、このままでは呪文は効きません。そこで、機転を利かします。布団のまわりに男たちを並べ、死神が眠そうにしている隙に布団を180度回転します。そして、足元に死神がきた瞬間に呪文を唱え、死神を消してしまったのです。

⑧最初の死神が男の前に現れ、約束を破ったことを怒ります。もう呪文も変えてしまいました。
 男を地下の世界に連れていきます。

⑨そこには、多数のろうそくが並べられています。
 ろうそくの炎は人間の寿命で、とりわけ短いろうそくが男のものだと言います。

⑩寿命の引き延ばしを懇願する男。
 居直って「閻魔様にお前が呪文を教えたことを喋るぞ」という。仕方なく、燃えさしのろうそくを渡す死神。

 そして⋯

ポイント

サゲ(オチ)は分かりやすいのでお楽しみ☆

まずはこの一枚から

落語を一度じっくり聴いてみたい方には、
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