『Sunny』松本大洋レビュー|子どもたちの「帰りたい」と「帰れない」が胸に残る漫画

はじめに|この記事は、あくまで私自身の感覚です

松本大洋先生の『Sunny』を読みました。

この記事では、作品の内容を紹介しながら、私が『Sunny』を読んで感じたことを書いています。

漫画の感じ方は人それぞれです。

特に『Sunny』は、読む年齢や自分の置かれている環境によって、見えるものが変わってくる作品だと思います。

私自身、以前に読んだときと、子どもを持った今とでは、かなり違う感覚でこの漫画を読みました。

そのため、ここで書くことはあくまで私自身が『Sunny』を読んで感じたこと、考えたこととして読んでいただければと思います。


『Sunny』の基本情報

項目内容
作品名Sunny
作者松本大洋
出版社小学館
連載月刊IKKIなど
巻数全6巻・完結
ジャンルヒューマンドラマ
主な舞台児童養護施設「星の子学園」

『Sunny』は、松本大洋先生が描く、星の子学園という児童養護施設で暮らす子どもたちの日々を描いた作品です。

『鉄コン筋クリート』『ピンポン』『GOGOモンスター』などで知られる松本大洋先生の作品で、2011年から2015年にかけて連載され、全6巻で完結しています。

文化庁の作品紹介でも、松本大洋先生が自身の少年期に思いを馳せながら、親と離れて暮らす子どもたちの日々を描いた作品として紹介されています。

また、『Sunny』は第20回文化庁メディア芸術祭マンガ部門で優秀賞を受賞しています。

単純に「児童養護施設を舞台にした漫画」と説明すると、重くて暗い作品を想像するかもしれません。

しかし、実際に読んでみると、子どもたちは泣いてばかりいるわけではありません。

喧嘩をする。

いたずらをする。

ふざける。

笑う。

怒る。

そして、くだらないことで夢中になる。

そこにいるのは、「かわいそうな被害者」としての子どもたちではなく、毎日を生きている普通の子どもたちです。


『Sunny』はどんな漫画?|星の子学園で暮らす子どもたちの日常

物語の舞台となるのは、さまざまな事情から親と一緒に暮らすことができない子どもたちが暮らす「星の子学園」。

園の片隅には、古びた自動車「サニー」が置かれています。

このポンコツのサニーは、子どもたちにとって単なる廃車ではありません。

遊び場であり、秘密基地であり、教室でもある。

そして時には、子どもたちが「ここではないどこか」へ行くことを想像する場所でもあります。

そこには、春男、静、純助、めぐむ、きい子、研二など、さまざまな事情を抱えた子どもたちがいます。

一人ひとりに違った性格があり、違った家庭事情があり、親への思いも違います。

親に会いたい子。

親に腹を立てている子。

親からの連絡を待ち続ける子。

もう親に期待したくない子。

そして、親と一緒に暮らしている「家の子」を複雑な気持ちで見つめる子。

『Sunny』は、そうした子どもたちの日常を、大きな事件だけで描く作品ではありません。

学校へ行ったり、遊んだり、喧嘩をしたり、誰かを好きになったり、親のことを考えたり。

そんな日常の切れ端を丁寧につなぎ合わせながら、子どもたちの心を描いていきます。


『Sunny』のあらすじ|「いつか迎えに来てくれる」という期待

『Sunny』では、星の子学園で暮らす子どもたちが、それぞれの事情を抱えながら日々を過ごしていきます。

子どもたちにとって、親と離れて暮らすことは決して簡単なことではありません。

「いつか迎えに来てくれるかもしれない」

そんな淡い期待を持ちながら過ごす子もいます。

しかし、その期待がいつまでも叶うとは限りません。

親からの手紙を待つ。

電話を待つ。

迎えに来てくれることを期待する。

そして、期待しているからこそ、何も起こらなかったときに傷つく。

『Sunny』が描くのは、そうした子どもたちの心の揺れです。

しかも、それを「悲しい話ですよ」と強く訴えかけるようには描きません。

子どもたちは今日も遊び、喧嘩をし、悪さをし、笑っています。

だからこそ、ときどき見える「親に会いたい」という気持ちが、余計に胸に残ります。


子どもたちは「かわいそうな被害者」ではない

『Sunny』を読んで強く感じるのが、子どもたちが「かわいそうな子」として描かれていないことです。

もちろん、子どもたちにはそれぞれ事情があります。

親と離れて暮らさなければならない。

寂しい。

帰りたい。

親に会いたい。

でも、子どもたちはそれだけではありません。

喧嘩もするし、いたずらもする。

くだらないことで笑うし、大人から見れば「何やってるんだ」と思うようなこともする。

それがすごくリアルなんです。

施設で暮らしているからといって、子どもが「施設の子ども」という一つの属性になるわけではない。

一人ひとりに性格があり、好き嫌いがあり、嫉妬もするし、意地悪もする。

そして、人に優しくすることもある。

その複雑さを、そのまま子どもとして描いているところが、この作品の大きな魅力だと思います。


松本大洋先生の絵が、言葉にならない感情を伝えてくる

『Sunny』を語るうえで、松本大洋先生の絵も外せません。

温かいのに、どこかざらついている。

綺麗に整えられた絵ではないからこそ、子どもたちの感情が生々しく伝わってきます。

笑っている顔。

怒っている顔。

ふてくされた顔。

何かをじっと見つめる顔。

言葉にならない感情が、表情や仕草、画面の空気から伝わってくる。

特に『Sunny』では、説明しすぎないことが作品の大きな魅力になっていると思います。

「この子は今、こういう気持ちです」と作者が説明するのではなく、読者に感じさせる。

だからこそ、こちらの年齢や経験によって、同じ場面でも違ったものが見えてくるのだと思います。


劇的な事件よりも、「日常の切れ端」が心に残る

『Sunny』には、もちろん印象的な出来事があります。

しかし、私が好きなのは、そうした大きな出来事そのものよりも、その前後にある何気ない時間です。

子どもたちが遊んでいる。

誰かと喧嘩している。

くだらない話をしている。

大人に怒られている。

誰かのことを気にしている。

そして、ふと親のことを思い出す。

そんな「日常の切れ端」が積み重なっていく。

だから、読み終わったあとに残るのは、単純な「面白かった」という感覚だけではありません。

あの場面、なんだったんだろう。

あの子は、あのとき何を考えていたんだろう。

そんなふうに、後からじわじわと考えてしまう作品です。


私が一番好きなキャラクターは「めぐむ」

『Sunny』で私が一番好きなのは、めぐむです。

めぐむは、明るく振る舞うだけの子でも、いつも優しい子でもありません。

寂しさもある。

嫉妬もする。

自分でも嫌だと思う感情を抱くこともある。

でも、だからこそ私はめぐむに惹かれます。


めぐむの「あの子のお墓、つくったげてえな」が忘れられない

特に印象に残ったのが、川の中で死んでいる猫を見つけた場面です。

めぐむは春男に、その猫のお墓を作ってあげてほしいと頼みます。

この場面が、私は本当に好きです。

小さな命が死んでいる。

普通なら、そのまま通り過ぎてしまってもおかしくない。

でも、めぐむは見過ごせない。

「この子のお墓を作ってあげて」と思う。

その優しさが、ものすごく切ない。

私は、めぐむがその猫の姿に、どこか自分自身を重ねていたのではないかと感じました。

誰にも気づかれない場所で死んでいる猫。

その小さな命を孤独のままにしたくないという気持ち。

そこには、めぐむ自身が抱えている孤独も重なって見えます。

そして私は、春男の根底にある不器用な優しさも信じたくなりました。

乱暴だったり、悪さをしたりする春男ですが、本当は優しい。

めぐむは、そんな春男のことをどこかで分かっているのではないでしょうか。

あの短い場面に、子どもたちの優しさと孤独が凝縮されているように感じました。


春男が「家の子」になるかもしれないとき、めぐむが抱いた感情

春男が土井さんの家の子になるかもしれない。

そのとき、めぐむの心に浮かんだのは、単純な「春男が幸せになってよかった」という気持ちだけではありません。

むしろ、

「自分が置いてけぼりになる」

という寂しさだったのではないでしょうか。

ここが、本当に切ない。

さらに苦しいのは、春男の幸せを純粋に喜べない自分自身を、めぐむが責めてしまうところです。

「こんな自分は嫌な人間だ」

そんなふうに、自分の弱さや醜さを誤魔化さない。

でも、私はめぐむを「嫌な人間」だとは思いません。

むしろ、痛ましいほど純粋な子どもだと思います。

自分の大切な人が幸せになる。

それなら喜んであげたい。

でも、自分は取り残される。

その二つの気持ちが同時に存在してしまう。

大人になれば「仕方ない」と整理できることでも、子どもには簡単に整理できません。

だからこそ、めぐむの感情がリアルに刺さりました。


きい子が親のもとへ帰るとき、めぐむの言葉が刺さる

きい子が親のもとへ帰ることになったときも、めぐむの感情が強く残りました。

きい子自身も、嬉しいだけではありません。

その複雑な感情を、少し笑ってしまうような言葉で表現するところが、私はすごく好きです。

子どもって、悲しいときに悲しい顔だけをするわけではないんですよね。

どう感情を処理していいのか分からない。

だから、変なことを言ったり、笑ったりする。

その感じが、とてもリアルでした。

そして、めぐむの「おめでとう」という気持ちも、最初から素直だったわけではありません。

きい子が帰れることが羨ましい。

寂しい。

自分だけが残される。

だから、素直に「おめでとう」と言えなかった。

でも最後には、きい子の幸せを願う。

この場面は、私にはかなり刺さりました。

残される側からすれば、誰かが親のもとへ帰るという出来事は、「よかったね」だけでは終わらない。

その人が帰れることで、自分はまだここに残っているという現実を、改めて突きつけられるからです。

それでも「幸せになってな」と言う。

めぐむの優しさは、綺麗すぎないところが好きです。

嫉妬もする。

寂しがる。

嫌な感情も抱く。

それでも最後には相手の幸せを願おうとする。

その不器用さが、とても人間らしい。


そして、きい子が戻ってきたときの「デバカメやったわ」

きい子が親のもとへ帰ったあと、再び星の子学園へ戻ってきます。

そのときの「デバカメやったわ」というような、少し笑ってしまう言葉。

一瞬、クスッとしてしまいます。

でも、よく考えるとかなり悲惨な状況です。

子どもにとって、外の世界は必ずしも優しい場所ではない。

親のもとへ帰れば、それで幸せになれるとは限らない。

『Sunny』は、その現実を綺麗事にしません。

「家に帰る=幸せ」

そんな単純な話ではない。

だからこそ、星の子学園という場所の意味も、少しずつ違って見えてきます。


純が熱を出した場面には、子ども特有の面白さがある

重いテーマを扱っている『Sunny』ですが、ところどころに子どもらしい笑いがあります。

純が熱を出して、園長から横になるように言われる場面。

それに対して、純が嫌がる。

そして「それはお前の決めることちゃうぞ」というようなやり取りになる。

ここは、何とも言えず面白かったです。

大人からすると、

「いや、熱があるなら寝なさいよ」

となる。

でも、子どもには子どもの理屈がある。

「寝たくないから寝ない」

それだけなんですよね。

こういう場面があるから、『Sunny』は重いテーマだけの漫画になっていない。

子どもたちがちゃんと子どもとして生きている。

そのことが、作品全体を救っているように感じます。


星の子学園の大人たちの「程よい距離感」が素晴らしい

私は、星の子学園の大人たちの描き方も好きです。

子どもたちを放っておくわけではない。

かといって、何でも解決してあげられるわけでもない。

子どもたちとしっかり向き合う。

でも、大人たちは「本当の親」になることはできない。

この距離感が、とてもリアルです。

施設の大人たちが、親の代わりになればすべて解決するわけではない。

子どもにとって親という存在は、それほど簡単に置き換えられるものではないからです。

その残酷さを、大人たちも分かっている。

それでも、できることをする。

子どもたちのそばにいる。

私は、そこに救いを感じました。

星の子学園の大人たちは、子どもたちにとって「親」ではない。

でも、最後の防波堤ではある。

その程よい距離感が、『Sunny』の大きな魅力だと思います。


昔読んだときと、親になった今では見え方が変わった

私自身、『Sunny』を以前に読んだことがあります。

そのときは、施設で暮らす子どもたちの周囲にいる人間として、

「施設の子だからという理由で差別や偏見を持たずに接するべきだ」

というような視点で読んでいたように思います。

もちろん、それも大切なことです。

でも、子どもが生まれてから改めて読むと、見え方が変わりました。

今は、親として読んでしまう。

そして、

「自分の子どもには、こんな思いをさせたくない」

と思う。

親に会いたい。

いつか迎えに来てほしい。

でも、迎えに来てくれるか分からない。

そんな思いを子どもにさせることを考えると、胸が苦しくなります。

一方で、親には親の事情があるのだろうとも思います。

どうしようもない事情。

本人だけでは解決できない問題。

親自身が苦しんでいる場合もあるでしょう。

だから、「親が悪い」と簡単に片付けることもできません。

それでも、個人的には、

子どもを産むという選択をした以上、子どもに対する責任は持つべきなのではないか。

という思いがあります。

これはあくまで私個人の考えです。

『Sunny』を読んで、改めてそんなことを考えさせられました。


『Sunny』は「かわいそうな子どもの話」ではない

『Sunny』を読み終えて思うのは、この作品を単純に「かわいそうな子どもたちの物語」として読むのは、少し違うのではないかということです。

子どもたちは、確かに寂しさを抱えています。

親を求めています。

帰りたいと思っています。

でも、それだけではない。

喧嘩をして、笑って、悪さをして、恋をして、嫉妬して、ふざけている。

その全部が「子どもたちの日常」です。

だからこそ、たまに見える孤独が痛い。

大声で泣き叫ぶような悲しさではありません。

日常の隙間から、ふっと顔を出す孤独。

それが、読み終わったあとまで残ります。


『Sunny』がおすすめな人

1.松本大洋先生の作品が好きな人

『鉄コン筋クリート』『ピンポン』『GOGOモンスター』など、松本大洋先生の作品が好きなら、一度読んでほしい作品です。

独特の線や構図だけでなく、言葉にならない感情を絵で伝える表現も大きな魅力です。

2.人間ドラマが好きな人

派手なバトルや劇的な展開を楽しむ漫画ではありません。

人間の感情や、日常の中にある小さな出来事をじっくり読むのが好きな人に向いています。

3.子どもの心を描いた作品が好きな人

子どもを「純粋な存在」として美化しすぎないところが魅力です。

優しいだけではない。

意地悪もする。

嫉妬もする。

でも、その中に優しさもある。

そんな子どもたちのリアルな感情を読みたい人にはおすすめです。

4.読む年齢によって感じ方が変わる漫画を読みたい人

『Sunny』は、自分の人生経験によって見え方が変わる作品だと思います。

私自身、以前に読んだときと、親になってから読んだときでは、かなり違う作品に感じました。


『Sunny』をおすすめしにくい人

1.明るく爽快な漫画を読みたい人

テーマがテーマなので、どうしても寂しさや切なさがあります。

読後にスカッとするような作品を求めている人には、向いていないかもしれません。

2.テンポの速いストーリーを楽しみたい人

大きな事件を次々と起こして物語を進める作品ではありません。

日常の積み重ねを楽しむ漫画なので、展開の速さを重視する人には少し合わない可能性があります。

3.重いテーマを読むのがつらい人

親子関係や孤独、児童養護施設というテーマを扱っているため、読んでいて苦しくなる場面があります。


『Sunny』を読んだ私の評価

項目評価
ストーリー★★★★★
キャラクター★★★★★
絵・表現★★★★★
読後感★★★★★
独自性★★★★★
読みやすさ★★★★☆
総合評価★★★★★

私にとって『Sunny』は、「面白い」という言葉だけでは表現しにくい漫画です。

もちろん面白い。

でも、それ以上に残るものがある。

子どもたちの笑い声の向こう側にある孤独。

誰かが幸せになることで、別の誰かが寂しくなること。

親のもとへ帰ることが、必ずしも幸せな結末になるとは限らないこと。

そして、それでも人は誰かの幸せを願おうとすること。

そうしたものが、静かに胸へ残ります。


『Sunny』は、大人になってからもう一度読みたい漫画

『Sunny』は、読む時期によって印象が変わる作品だと思います。

昔の私は、「施設で暮らす子どもたちを差別や偏見の目で見ないこと」を意識して読みました。

でも、子どもを持った今は、「自分が親だったら」という視点で読んでしまう。

そして、めぐむの寂しさや嫉妬にも、以前とは違う感覚で心を揺さぶられました。

特に、めぐむが誰かの幸せを喜びながら、自分の中にある「寂しい」「羨ましい」という感情まで否定できないところ。

私は、そこに『Sunny』という作品のすごさがあると思います。

人間は、優しいだけではない。

自分でも嫌になるような感情を抱くことがある。

それでも、その感情を抱えながら誰かを思いやることはできる。

『Sunny』は、そんな人間の不器用さを、とても静かに描いた作品でした。

全6巻で完結しているので、じっくり読める漫画を探している方にはおすすめしたいです。


『Sunny』のFAQ

Q.『Sunny』は全何巻ですか?

全6巻で完結しています。

Q.『Sunny』はどんなジャンルの漫画ですか?

児童養護施設「星の子学園」を舞台に、親と離れて暮らす子どもたちの日常や心情を描いたヒューマンドラマです。

Q.『Sunny』は重い漫画ですか?

扱っているテーマには重い部分があります。

ただし、子どもたちの喧嘩やいたずら、遊び、くだらない会話なども丁寧に描かれているため、ずっと重苦しい作品というわけではありません。

むしろ、子どもたちの日常的な明るさがあるからこそ、ふとした瞬間の寂しさが強く感じられる作品だと思います。

Q.『Sunny』は泣ける漫画ですか?

私は、号泣させるような作品というより、読んだあとにじわじわと心に残る作品だと感じました。

その場では笑ってしまう場面が、後になって考えると、とても切ない。

そんな場面が多い漫画です。

Q.『Sunny』でおすすめのキャラクターは?

私が一番好きなのは「めぐむ」です。

自分の中にある嫉妬や寂しさを隠さず、それでも誰かの幸せを願おうとするところに、とても惹かれました。

Q.『Sunny』は子どもにもおすすめできますか?

作品のテーマには親子関係や児童養護施設、孤独など重い部分があります。

そのため、年齢や読書経験によって向き不向きはあると思います。

大人になってから読むことで、より深く感じられる部分も多い作品です。


私の「痛みのある漫画」まとめ

『Sunny』のように、読んでいて胸が苦しくなったり、人間の弱さや孤独について考えさせられたりする漫画があります。

私は、ただ楽しいだけではなく、読後に心へ何かを残してくれる「痛みのある漫画」が好きです。

そんな作品をまとめて紹介しています。

「読みやすいだけでは物足りない。少し心を揺さぶられる漫画を読みたい」

そんな方は、ぜひ私の「痛みのある漫画」まとめも読んでみてください。

▼ 心に残る「痛みのある漫画」をまとめています


まとめ|『Sunny』は、子どもたちの「日常」を描いたからこそ痛い

『Sunny』は、児童養護施設で暮らす子どもたちを描いた漫画です。

親に会いたい。

いつか迎えに来てほしい。

でも、来てくれるとは限らない。

そんな切実な思いを抱えながらも、子どもたちは今日も遊び、喧嘩をして、笑っています。

その姿を「かわいそうな子ども」として描かない。

そこに私は、この作品の大きな魅力を感じました。

そして、私が一番心に残ったのは、やはりめぐむです。

誰かの幸せを喜びたい。

でも、自分は寂しい。

羨ましい。

そんな自分を嫌だと思う。

それでも最後には、相手の幸せを願う。

人間の感情は、そんなに綺麗に整理できるものではありません。

『Sunny』は、その整理できない感情を、そのまま抱えた子どもたちを描いている。

だから、私はこの漫画が好きです。

昔読んだときとは違うものが見えたように、また何年か後に読んだら、きっと違うものが見えるのでしょう。

そんなふうに、人生の時期によって読み返したくなる作品です。

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